商品を理解する
あなたが販売している商品について考えてみましょう。
世の中にはあふれんばかりの商品がいっぱいですよね。
販売している商品が売れないと商売になりません。
商品が売れないと嘆く前に、ちょっと考えてみませんか。
●現在取り扱っている商品はどんな理由で販売しているのですか?
何となく儲かりそうだから? 流行りの商品だから?
昔から売っているから?自分が好きな商品だから?
あなたの商品があまり売れていない場合は、まずは、どうして今の商品を販売しているかじっくり考えてみましょう。
扱っている商品自体ではなく、どんな気持ちで商品を販売しているのでしょう。
●誰のための商品ですか?
よくありがちな一番やってはいけない事、何だと思いますか?
今回の商品は、めちゃくちゃいい!デザインも機能性も抜群!これは間違いなく売れる!
これって、完全なる独りよがりです。あなたがどんなに良い商品と思っても、ある人にはそうでない場合があります。
良い商品=売れるではありません。良いと思うのは自分だけかもしれないということは考えません。
例えば、おいしいラーメンを作るとします。
醤油味、豚骨味、みそ味、塩味・・・
あなたは豚骨味を極めておいしラーメンを作っても、醤油味が好みの人にとっては、あなたが
いくら俺の豚骨ラーメンはおいしいと言っても見向きもしてくれません。
あなたは自分の商品を全ての人に買って欲しいと思うかもしれません、
しかし、あなたの商品は欲しい人、欲しくない人が必ず存在します。
欲しいと思ってくれる人はどんな人ですか?
あなたは、どんな人に買って欲しいのでしょう
これが答えられない限り、あなたの商品は売れないでしょう。
ターゲットという項目で別途説明しているので参考にしてください。
●販売している商品のベネフィットは何ですか?
ベネフィットとは利益です。買う人にとってのハッピーなことです。
メリットとも言えますが、メリットよりもさらに深いのがベネフィットです。
お客さんはある目的を達成するために商品を買います。
悩み解決、快楽、リッチになる・・・
例えば、ダイエットを考えている人にとって単に痩せるだけでなく、痩せる意味が人それぞれにあります。
ある人は、医者から体重を落とさないと命に関わると言われた
ある人は、おしゃれな服を着たいから
ある人は、モテたいから
ある人は、おしゃれなウエディングドレスで結婚式をしたいから
ダイエット商品では、痩せますとかカロリーが低いとか言うばかりで
お客様の状況は考えず販売しているところが多いです。
あなたが販売している商品はどんな人にどんなHappyを与えることができるでしょうか
●現在販売している商品は10年後も売れていると思いますか?
未来永劫、同じ商品が売れ続けてくれたらいいですよね。
しかし、ほとんどの商品はそうではありません。
どうしてでしょう。その時の流行や時代の影響など理由はたくさんあるでしょう。
ということは、あなたが販売している商品も今は売れていても、いずれは売れなくなる可能性が高いということです。
売れなくなったら次の商品を探す必要があります。さらに売れなくなったら次の商品、また次の商品。
扱う商品が全て売れる商品となる自信がありますか?
神様でもあるまいし厳しいですよね。
売れる商品なんてありません。
売れる商品ではなく、その時代でお客さんが欲しいという思う商品が売れるのです。
さらっと言いましたが、深いですよ。
あなたが現在売っている商品は、あなたが好きとか嫌いとかではく、お客様が今欲しいと思う商品ですか?
●商品を売るから売れないことを知っていますか?
先にベネフィットについて書きました。
お客さんは、その商品を使うことで得られる結果が欲しいのです。
よく言われるのが、ドリル。 穴をあけたいからドリルを買います。
ドリル自体が欲しくて買うのではありません。
もっと簡単で安くて開けたい穴をあける道具があれば、そちらを買います。
要は、お客様にとって商品は単なる道具であるということです。
マッサージだってそうですよね。
マッサージをして欲しいのではなく、肩こりや腰痛を治したいからマッサージに行くのです。
あなたが商品の特徴ばかりを言ってもお客様には響きません。
例えば、このお肉は本当においしいです!最高級の和牛です。
おいしいと言われて、すぐにおいしそうと感じられますか?
ベネフィットを考えると、
このお肉のとろける柔らかさ、じゅわ~~っと口に広がる肉汁、
何とも言い難い香ばしいニンニクの香り、
“お~~、幸せ~~”もう言葉が出ません!
どうでしょう、お肉そのものよりも、そのお肉を味わって得られる幸せ感があるから欲しくなるのです。
あなたの商品は、特徴ばかりを言っていませんか?
●あなたの商品を買いにくる理由は?
物が溢れて同じような商品はどこにでもあります。
同じような商品であれば基本的には安い方が売れます。
少しでも売りたいと安売り合戦をしているお店も多いですよね。
大手であれば安く売っても数がさばけたら利益は残ります。
しかし、小さなお店であれば安く売れば売るほど自分の首をしめているようなものです。
そして、いつか破たんする時がきます。
小さなお店は値段以外でお客さんに来てもらう理由が必要です。
立地条件が良い、店長やスタッフの人柄、お店の雰囲気、元気にさせてくれる、落ち着く・・・
一番大切なことは、社長であるあなたの思い入れです。
どんな会社、お店にしたい、どんな人に来て欲しいかです。
もし、あなたのお店で常連さんがいるなら来店する理由を聞いてみましょう。
必ずしも味やサービス、商品が一流である必要はありません。
ちなみに、スタバはめちゃくちゃおいしいコーヒー屋でしょうか?
マクドは、めちゃくちゃおいしいハンバーガー屋でしょうか?
全ての人に買って欲しいなんて思い上がりです。
人それぞれ、商品やサービス、人柄において合う、合わないがあります。
合う人だけに来て買ってもらえばいいだけです。
もし、理由が見当たらないなら、来てもらったお客さんにスタッフ全員が
飛び切りの笑顔で対応するお店からスタートしてはどうでしょう。
笑顔にお金はかかりません。笑顔に怒る人もいません。
笑顔の対応ができるようになったら、次の理由作りを考えましょう。